PeopleXは2025年11月27日、人と組織の「能力」と「関係性」をAI技術で可視化する新理論モデル「サクセスサークルモデル」と、これを活用した「4つのサーベイ」の提供を開始したと発表した。この取り組みは、組織課題の把握から課題解決に向けた研修、その後のフォローアップまでを総合的に支援する「PeopleX マネジメントコンサルティング」の一環である。
「サクセスサークルモデル」は、従来定量化が難しかった組織内の能力やメンバー間の関係性、能力発揮の条件(心理的安全性・役割明確性・共通理解など)をAIによるデータ解析で可視化し、「信頼→対話→協働→成長」の好循環を設計する理論モデルである。これにより、持続的な成長や離職防止など、再現性のある成果の実現を目指すとしている。
具体的には同モデルに基づき、以下の「4つのサーベイ」を提供する。
1. カルチャーサーベイ
組織の共通言語・関係性・価値観を把握し、強み・弱みや文化的傾向の特定、組織開発の軸形成に活用。
2. 採用ペルソナサーベイ
活躍社員の行動・思考特性を分析し、採用基準や面接指標の明確化を支援。
3. オンボーディングサーベイ
新入社員の定着度や心理的安全性、成長実感を可視化し、早期離職リスクの検知とフォローアップ対象抽出に活用。
4. マネジメントサーベイ
管理職・リーダー層の特性やスキルを把握し、個別育成やタレントマネジメントの推進に用いる。
これらのサーベイによって、「採用→定着→成長→文化」という成長循環モデルを一元的にデータで把握することが可能となる。実施後は、研修や支援策の効果も数値で確認できるため、経営企画や人事企画部門において科学的な意思決定を後押しするものとみられる。
PeopleXは同サービスを通じて、組織運営や人材管理におけるエビデンスベースのアプローチを後押しし、人と組織の持続的な成長に寄与していく方針である。
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