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事業企画の現場で使う、ツールTips

新しいサービスへ乗り換える「スイッチ」、潜在顧客を夢中にさせる「トリガー」をデザインする

第4回:顧客が本当に欲しいと思う価値提案をデザインする

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滋養効果(ゲインクリエーター)/鎮痛効果(ペインリリーバー)の必殺技

 価値マップは、プロダクトとサービス滋養効果(ゲインクリエーター)鎮痛効果(ペインリリーバー)という3つのコンポーネントから構成されます。滋養効果とはゲインを最大化するプロダクトとサービスの特徴や特性であり、同様に鎮痛効果とはペインを最小化するための特徴や特性を示すものです。新しいプロダクトやサービスに対するアイディア発想法は多くありますが、ここでは上級テクニックを3つほどご紹介しましょう。

 1つ目は、ペインとゲインの時間軸や大きさを変えるためのプロダクトやサービスのアイディアを考えてみることです(図1)。例えば、クレジットカードや分割払いは、現在のペインを将来のペインに先送りするという効果をもつ常套テクニックです。同様に、何らかの会員登録した際にマイルやポイントが既に貯まっている場合がありますが、これは将来のゲインの前倒しを応用した例です。私たち人間は、将来よりも現在の方が重要であるという心理をもっているからです。

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

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