2026年4月23日、レックスアドバイザーズは、経理財務管理職の転職活動に関する実態調査を発表した。本調査は2023年から2026年に転職した経理財務管理職253名を対象に、2026年3月にインターネット調査として実施された。
調査によれば、経理財務管理職が転職活動を始めたきっかけとして最も多かったのは「人間関係のトラブル」「昇格や昇給の見送り」(各20%)であった。さらに「上司や同僚の退職」(13%)、「業務量が増えた」(11%)が続く。特に明確なきっかけが無かった層も1割弱存在している。
前職への不満要因としては「年収」(26%)が最も多く、「働き方」(23%)、「人事評価」(15%)が続いた。正当な評価や扱いを受けていないという意識が転職に繋がった例が多いことがうかがえる。
転職先に感じた魅力については、「年収」(24%)、「働き方」(17%)、「業務内容」(14%)、「評価制度」(12%)が挙がった。特に管理職では「評価制度」や「教育制度」を重視する割合がスタッフ層より高い傾向が見られる。
また、転職活動時に最も重視していた要素は「年収」「働き方」「業務内容」が70%を占めたが、転職先決定時にはこれらの比率が54%まで低下。代わりに「教育制度」「福利厚生制度」「人間関係」などに重きを置く人が増えており、転職活動を通じて重視点が変化する様子が確認された。約半数が転職活動開始時と終了時で優先事項が変化している。
転職活動の結果に対する満足度では、「満足」が26%、「まぁ良かった」が41%で最も多く、「どちらともいえない」とする声が26%だった。また、「転職活動をやり直したい」と感じている層が28%、「現時点ではわからない」とする層も33%に達し、採用後の短期離職リスクが一定存在している現状も明らかになった。
管理職とスタッフ層の違いとして、管理職は「昇給昇格見送り」や「上司や同僚の退職」「人事異動」がきっかけとなりやすく、「年収」「働き方」「人事評価」に対する不満も高い。一方、スタッフ職は「ライフイベント」といった個人的事情や、そもそもきっかけが不明なケースが多めだった。
本調査は経理財務管理職とスタッフ職それぞれの転職理由や転職活動の特徴を明らかにしており、経営企画部門は待遇や評価、キャリアパスの見直しなど定着率向上への具体的対応策が求められる結果となっている。
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