2026年5月25日、TOKIUMは、AIエージェントと専任オペレーターが企業の業務を代行する新事業「AI agentic BPO」の提供開始を発表した。

本事業は、AI技術と現場オペレーションの知見を融合し、従来型BPO事業の枠組みを変革するものだ。国内のBPO(業務プロセスアウトソーシング)市場規模は約5兆円、そのうち経理・人事・購買・総務などの非IT系が2兆円近くを占めている。従来型BPOは処理量の拡大に人手が比例し、人手不足や賃金上昇が大きな課題であった。TOKIUMはこれまでに3,000社を超える企業に対し経費精算・請求書処理などのSaaSおよびBPOサービスを提供してきた。その実務ノウハウと、進化したAIエージェント技術、SaaSによる業務標準化を活かし、「AI agentic BPO」を開発した。
新サービスは「AXデプロイメント」「AXデリバリー」の2段階で構成されている。
AXデプロイメントでは、企業の複雑な業務フローを可視化・構造化し、AIが効率よく処理できるよう再設計を行う。担当者ごとの暗黙ルールや複数システムを跨いだ手作業も含めて見直し、AIネイティブな業務プロセスへと移行する。

その後のAXデリバリーフェーズでは、AIエージェントと専任オペレーターが再設計された業務フローの運用を担う。AIは定型作業だけでなく、状況の判断や例外の検知、継続的な学習まで自律的に行う。AIが対処できない案件は専任オペレーターが管理し、最終的な成果物はAIエージェントを通じて納品される。クライアント側が自社システム操作を行う必要はない。
AI agentic BPOの特長は、業務設計から日々の運用まで一気通貫で提供できることにある。さらに、現在使っているシステムをそのまま活用できるため、新規導入や置き換えによる混乱・コストの発生を抑えられる。実際に2,000件超の請求書照合でAIが約99.4%を自動処理し、従来のBPOに比べてコストを約1/2〜1/3まで削減できるケースも出ている。
また、AIが不得手な物理作業や例外対応については、TOKIUMの専門スタッフが対応する。運用後も専任チームによるAIチューニングや範囲拡大、精度向上といった継続支援が特徴だ。
今回の新事業推進のため、経営直下の専任チームの新設や、アカウントエグゼクティブ・Claude Codeエンジニアの採用強化も開始している。AXデプロイメント・AXデリバリー両フェーズにおいて、顧客課題に応じたサービス品質と業務改革の実現を目指している。
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