SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

Biz/Zineニュース

味の素フィナンシャル・ソリューションズとファーストアカウンティング、経理AIエージェントを本番稼働

  • Facebook
  • X

 2026年4月24日、味の素フィナンシャル・ソリューションズとファーストアカウンティングは、両社が共同開発した経理AIエージェントの本番稼働を開始したと発表した。これはAFSが味の素グループの国内財務経理業務を集約する中で抱えていた、経理承認業務の属人化や工数増大、ノウハウ継承の課題に対処する取り組みである。

 本プロジェクトで導入された経理AIエージェントは、従来人手に頼っていた経費精算業務のログイン・内容確認・承認・差し戻しまでの工程を自動化する。AIは会計・税務の専門知識を備え、AFSが受託する複数社分の経理承認業務ルールやナレッジを実装している。これにより、AIは業務ルールや起票内容、証憑(領収書・請求書画像)を総合的に判断し、品質を維持しながらも大幅な業務効率化が実現した。

画像を説明するテキストなくても可
クリックすると拡大します

 本エージェントは、特定の画面項目や条件に依存しない汎用性も備えている。また、月1万件規模の証憑処理を行う現場で、年間約1万時間の工数削減が見込まれる。2026年4月時点では、まずAFS社内の経費精算業務で本番稼働し、今後は他の受託会社にも適用を広げていく予定である。加えて、将来的には請求書処理や前払費用判定、源泉徴収税対応など、さらに多様な経理判断業務へのAI活用を目指す。

 ファーストアカウンティング独自の経理特化AIは、大規模言語モデル(LLM)単体では困難とされる「ハルシネーション(事実と異なる内容の出力)」問題に対し、業務の受入条件や手順、チェックポイントまでを設計したAIエージェントを構築。検証の結果、「領収書必須項目の確認」「インボイス制度準拠チェック」「税務上交際費判定」の3項目で正答率93.3%を記録し、LLM単体の53.3%を大きく上回った。この成果から、業務知識とルールベースを組み合わせたAIが高精度かつ実用性の高い判断を実現することが示された。

画像を説明するテキストなくても可
クリックすると拡大します
画像を説明するテキストなくても可
クリックすると拡大します

 本プロジェクトは単なる業務効率化に留まらず、属人化しがちな会計・税務判断を再現性のある仕組みへと転換し、「AI前提」の業務フローへ進化させるものである。両社はこの知見を基に、多様な経理業務や他業種への展開も検討している。

 経営企画や経理部門にとって、今後の業務設計や人材育成、グループガバナンス強化への活用が期待される。

【関連記事】
ファーストアカウンティング、新リース会計基準による「2027年問題」対策でAI連携強化
経理のAI活用の壁はスキル・人材不足 TOKIUM、経理AIエージェントに関する実態調査の結果を発表
イトーキ、3つのAIエージェントでAI経営モデルへ転換を発表

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
関連リンク
この記事の著者

Biz/Zine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング