市場ポジショニングや目的によって異なるオープン化の戦略
パネルディスカッションの後半は、各社が考えるオープン&クローズ戦略と、知財政策への要望について議論がなされた。
渡部(東京大学政策ビジョン研究センター):
まずはひとつ目の論点として、オープン&クローズでの「つながる方」、顧客やビジネスエコシステムのさまざまなプレイヤーとの共創領域における知財の取り扱いについて、具体的な工夫や課題をお聞きしたいと思います。
まずは近藤さん、例えばテスラは電気自動車関連の特許を無償で開放するということで、特許権を行使しないことを宣言しています。これは、トヨタさんとは考え方ややり方が違うということでしょうか?