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シーナ・アイエンガー博士「選択はスキル。その技を磨きながら人生を切り拓こう」

「The Art of Choosing (選択の技術)」講演レポート(前編)

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4つのキャラクタータイプと2種類のマインドセット

4つのキャラクタータイプと2種類のマインドセット

4つのキャラクタータイプ

  1. ある程度の知力がある。それは不変である。
  2. 知力の程度にかかわらず、それは可変である。
  3. 能力の程度はほとんど変えられない。
  4. 能力の程度はかなり変えられる。

2種類のマインドセット

  • タイプA:固定型マインドセット(キャラクタータイプの1と3が当てはまる)
    生まれつき賢く、能力相当のことはできるが、状況が厳しくなると対応できない
  • タイプB:成長型マインドセット(キャラクタータイプの2と4が当てはまる)
    常によりよくなろうとしているので、困難に遭っても対処しようとする

 アイエンガーさんは、キャロル・ドウェックの著書「Mindset」で示されている、固定型マンドセットと成長型マインドセットの考え方を紹介した。
 一般に女子は中学1年生くらいまでは男子より成績がよいが、その後は男子の方が伸びていく。ドウェックは授業風景を観察し、その理由を考察した。小学生時代、女子は男子より良い子で勤勉な傾向がある。先生もそんな女子たちを「よくできました」というように、パーソナリティとして賢いという褒め方をしがちだ。一方、男子はじっとしていられず、いつも騒いでいるので、先生に怒られてばかりだ。
 だが、中1あたりで勉強が難しくなってくると、賢いといわれてきた女子は「私はそれほど賢くなかったのかもしれない」と自信を失い始める。それに対して、男子はそろそろちゃんと勉強した方がいいかなあと思い始める。
 ドウェックは、この差はジェンダーの違いではなく、考え方(マインドセット)の違いから生じると考えた。ドウェックが中学1年生を1年間追跡したところ、スタート地点の成績は同程度でも、「固定型マインドセット」の人はテストが難しくなると諦めてしまい、「成長型マインドセット」の人は成績がどんどん伸びていくことが明らかになった。

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