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【出張版】スタートアップの時代の終焉

「社会に良い影響を与えれば儲かる」という流れ―次のスタートアップのパーティー会場

第3回:次のスタートアップのパーティー会場を探して(前編)

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3.フィランソロピー、社会起業家との接近

 もとより社会的インパクトを重視していたフィランソロピー(慈善活動)側も変わりつつあります。これまで慈善活動は寄付や助成が中心でしたが、投資や利潤を求めていく動きがあるそうです。実際、様々な投資機関が設立されており、ほどほどのリターンでも良いので、社会的インパクトを重視して欲しい、という指針を聞くこともあります。

 このあたりは以下の書籍によくまとまっています。

フィランソロピーのニューフロンティア:社会的インパクト投資の新たな手法と課題フィランソロピーのニューフロンティア:社会的インパクト投資の新たな手法と課題

 一方で、大企業のVCであるCorporate Venture Capital(CVC) が社会的インパクト投資の色を強めつつある、というレポートも出ています。CVCはもともと事業シナジーを中心にしたリターンを目的とした投資が中心となる部分も多く、その延長線上でCSRと入り交じることで、社会的な貢献と事業シナジーの両社を追い求める活動へとシフトするところもあるようです。特にCVCは金銭以外の自社のリソース(社内の専門家や商品、サプライチェーンやマーケットへのアクセス等)を提供できます。

 こうしたCVCからスタートアップが支援を受けるためにも、スタートアップ側が社会的貢献をそのミッションに掲げるのは、 単に社会に貢献するだけではなく、自社に利する行為となりえます。

 また前述のとおり、Y CombinatorはNPOへの支援も開始していますし、Bill GatesやMark Zuckerbergをはじめとした多くの成功した起業家が慈善活動に注力している流れを見るに、スタートアップとフィランソロピーの流れが徐々に合わさる部分が出てきていると言えるのではないでしょうか。

後編に続く】

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この記事の著者

馬田 隆明(ウマダ タカアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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