レイ・カーツワイルが語る、指数関数的な「思考」とシンギュラリティの「課題」
ワークスアプリケーションズ主催「COMPANY Forum 2016」牧野正幸氏 × レイ・カーツワイル氏 講演レポート
人工知能が人間の能力を超える境界点を示す「シンギュラリティ(技術的特異点)」を提唱し、世界にその概念を広めたレイ・カーツワイル氏。「今後100年の間に、これまでの2万年分に相当する発展が起こり、人類は未踏の知性を得る時代になる」と予測している。一方、そうした世界の前触れを感じさせるようなAI活用の次世代型ERP製品「HUE」が、ワークスアプリケーションズの牧野正幸氏から紹介された。両氏が語る人工知能の現在と未来において、私たちは何を考え、どう備えるべきなのか。COMPANY Forum 2016での講演録をお届けする。
コンピュータに“使われる”時代から“使いこなす”時代へ!ERPにいち早くAIを導入した「HUE」
コンピュータに腹が立ったことはないでしょうか。
牧野正幸氏(株式会社ワークスアプリケーションズ 代表取締役最高経営責任者)
冒頭、ワークスアプリケーションズの牧野正幸氏はそう切り出した。確かに仕事や生活の場面でコンピュータは不可欠な存在となった。しかしその結果、クリエイティブであるべき時間をコンピュータのための“作業”に費やすことが増えている。データやプログラムの小さなミスでトラブルになったり、分析結果をまとめた書類を作るのに時間がかかったり、確かに誰もが一度は経験があるだろう。仕事を効率化するコンピュータのために、新たに作業が増大し、それに謀殺されるという不可思議な事象が起きているというわけだ。
本来、新しい発想をしたり、重要な決断をしたり、人とコミュニケーションしたり……、そうした人間らしいクリエイティブな活動を補佐するためにコンピュータは使われるべきであり、コンピュータを操作することは本来の仕事ではありません。コンピュータを操作するという“つまらない作業”から解放されれば、人間はよりクリエイティブに自由に仕事ができるはずです。
事実、スマートフォンが急速に普及したのは、コンピュータを操作するという面倒臭さを飛び越えて、すぐに情報収集やコミュニケーションができるようになったことが大きい。可能にしたのは、スマートフォンからつながるネットワークの先に控えた“人工知能”を備えたクラウドだ。こうした進化は必然であり、そうでなければコンシューマの世界では淘汰されてしまう。
一方、“やらなくてはならない”仕事で使うERPはそうした進化から取り残され、結果として人工知能の活用において大幅に遅れてしまった。そこで、真摯にユーザーの使いやすさを追求し、“つまらない作業”から人間を解放するべくERPに人工知能を取り入れたのが「HUE」というわけだ。
この記事は参考になりましたか?
- 「COMPANY Forum 2016」レポート連載記事一覧
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社



