組織を動かしていくためにイントラプレナーに求められる「文脈を創り出す力」
企業に属するイントラプレナーにとっては、アイデア自体を生み出すことよりも、アイデアを事業として世に送り出していく「実行」フェーズの難易度が高い。既存事業の実行・改善に最適化された制度や仕組み、社内政治や周囲からの感情的な反発など、企業の中で新しい取り組みを起こそうとする際には様々な壁が立ちはだかるからだ。
では、そうした “組織の免疫システム “を乗り越え、組織を動かしていくためにイントラプレナーに求められることは何か。それを一言で言えば、組織の中で「コンテクスト(文脈)を創り出す力」、つまり市場や社会の変化の中で、自社が「今」その事業を進めていかなければならない理由やストーリーを創っていく力だ。
今回は、世界で活躍するイントラプレナーたちが実践している「3つの知恵」を紐解きながら、思いやビジョンを実現しようとする個人が組織でどのように文脈を創り出し、組織を動かしているのかを考えていく。