いかに「0→1」フェーズを“耕す”プレイヤーの存在を増やし、生態系を豊かにするか
加藤:
アクセラレーターを導入する大企業が急増していますが、シードベンチャーはそんなに増えていないのが現実ではないかと。言ってみればニワトリとタマゴみたいな関係でしょうか。ハードルが高いですが、個人的にはもう少しシード寄りの支援をしたいという思いがあります。ただ、支援者やプレーヤーが増えるにも、大企業向けのベンチャー投資促進税制の要件緩和や、キャピタルゲイン課税が高過ぎるなどの税制上の様々な問題もありますね。
栗島:
現在は株式でないとエンジェル税制が適用されませんし、シード段階の起業家ってまだ事業的にも模索段階でバリュエーション(事業の経済性評価)がつけにくいんですよね。