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不確実な未来の「偶発性」を“Rock”する

「新規事業バブル」と「オープンイノベーションごっこ」――実際にやってみて気づいたこと

第1回

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「オープンイノベーション責任者」へ指名され、正直“無理筋”では?と思い悩む

 ヤマハは新規事業を比較的多く生み出してきた歴史がある。約130年前、創業者の山葉寅楠がオルガンを修理したことに端を発し、楽器全般、音楽教室、音響機器、オートバイ、リビング、スポーツ、リゾート、半導体、ネットワーク機器など、「人々の豊かな暮らしに貢献する」ことを目的に少し不思議な広がり方をしてきた。
※オートバイは1955年に分離(現:ヤマハ発動機株式会社)、リビングは2010年に分離(現:トクラス株式会社)。

 そういう意味でも、新しいことを始めやすい土壌があるという部分では恵まれている。そして2014年末、トップの想いとして、従業員が常にチャレンジし変革を続けることによる新成長を目的とし、社内からアイディアを募り世に送り出すプラットフォームの設置意思表示があった。先程、会社がコミットしていることが必要と書いたが、こういうメッセージが出てくることが新しいことをやる上では非常に重要だしさらに恵まれている会社だと思う。

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畑 紀行(ハタ トシユキ)

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