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「イノベーションのジレンマ」の大誤解

オープンイノベーション2.0時代の「社内起業、8つの成功の道すじ」~『幸田正司物語』

第8回:「イノベーションのジレンマ」の大誤解【番外編2】イントラプレナーアクセラレーターという選択肢Vol.2

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日本のオープンイノベーションは必ず行き詰まる、そして、その次にやるべきこと

 市場を俯瞰する限り、今日盛んに行われている日本流オープンイノベーション(大手企業とスタートアップによる活動)は早晩行き詰まると予想しています。もっと正確に言うと行き詰まるのは、それらを仕掛けている大手企業側です。つまり、大手企業の意思決定権者のみなさんが持つオープンイノベーションに対する期待値に、新規事業の経済実態が追いつかないからです。

 事業を起こす主体者サイド(傾向としては、スタートアップ側)から見れば、事業は短期間には成果が見えませんし、試行錯誤の中から成果を絞り出す戦いですので、オープンイノベーションは「期待するもの」ではなく、上手く「活用するもの」なのです。この認識ギャップが広がっていくために「行き詰まる」のです。

 著者グループは多くの社内起業支援をしておりますが、その中で一定の成功の“道すじ”を見出しています。成功の絶対法則などありません。この“道すじ”は「手続き」や「方法」という下位概念ではなく、上位概念の「考え方」や「思い」が重要になってきます。その“道すじ”を示すのが『イントラプレナーアクセラレーター(社内起業家による事業創造プログラム)』なのです。

 今回は今までのコラムと趣向を変えて、著者グループがかかわってきた複数のプロジェクトの実態を材料として創作した架空の人物のストーリー「幸田正司物語」を通じて、社内起業家による新規事業の成功への“道すじ”を抽出していきたいと思います。ちなみに、実在する何人かの人物が持つ要素を組み合わせて、一人のペルソナを作成し創造したストーリーのため、抽象度を高く書いております。

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“傍流社員”と“抜擢社長”の化学反応の始まり~新規事業の成功パターンの典型「幸田正司物語①」

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この記事の著者

鈴木 規文(スズキ ノリフミ)

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