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デザインによる都市OSの変換

場や生態系、コミュニティを“広義にデザイン”する、多摩川流域の未来を作る「TAMA X」とは

東京急行電鉄株式会社 小林乙哉氏×株式会社ビオトープ佐宗邦威氏対談:前編

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“既にあるもの活かす”という「都市OSの変換」──「自然とはたらき、技術と暮らそう」に込めた想い

佐宗:先日BIOTOPEのヨーロッパ拠点があるベルリンに滞在し、そこで行われているいろいろな都市開発の取り組みを見て来たのですが、出会う人に「TAMA X」の開発について話すと、非常に興味を持ってくれるんですよね。それは「TAMA X」を考える際に、最近の都市開発でよく取り入れられる、地域全体の未来のエコシステムのような要素を入れ込んでいっているからだと思うのです。

先ほど小林さんも「今既にそこにあるものを活かして」とおっしゃっていましたが、僕たちを含め、これからの世代は経済成長が前提ではないんですよね。成長すればいい、大きくなればいいという価値観ではなく、自分にとっての最適とは、良いバランスとはなんだろうと考える。成熟国であるヨーロッパの国々と同様に、既にあるものを有効活用しながら、より充足した生活、一人ひとりにとってのWellbeingを求めていくフェーズに入り、それに伴い暮らし方のOSの変換のようなものが起こっていると思います。

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