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東京に居ながらにして“郊外生活”を試す働き方──スノーピークビジネスソリューションズ村瀬氏が語る

ゲスト:株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 代表取締役 村瀬亮氏【後編】

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 キャンピングオフィスを提唱する株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 代表取締役の村瀬亮氏をお招きして、キャンピングオフィスの可能性とその根底にある働き方への思いを議論した。前編では、村瀬氏がキャンピングオフィスを体験して感じたことを糸口に、人間らしさの復活が生産性と創造性を向上させることを論じた。後編では、そのための第一歩として具体的にはどんなことをすればいいのかを論じていく。

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今ある職業が無くなると同時に、新しい仕事も増えていてく。必要なことは「経験とネットワークの蓄え」

佐宗邦威氏(以下、敬称略)前回、自然環境に身を置くキャンピングオフィスで五感に健全な刺激を与えられることで、人間らしい創造力と将来を予見する力が得られるといったことを議論しました。作業を行う時にはオフィスに閉じこもったほうがいいけれど、クリエイティビティを発揮する時には、自然に触れたり人に会ったりするほうが生産性は向上するという話でしたね。

過去の延長線上にある働き方だけでは「立ちいかなくなる」のに、多くの企業が最初の一歩を踏み出せていないという課題も共有いただきました。都市で働いているビジネスパーソンにとって、どんな課題が他にあると思いますか?

村瀬亮氏(以下、敬称略):私はITを活用した企業活性化のためのコンサルタント会社を、人口38万人ほどの中核市である愛知県岡崎市で経営しています*1。都会に住む人の多くが疲弊しているなかで、のんびりと働いています。中核市で働く私たちからすると、都会にいなくても仕事は生み出せるように思います。ところが、そのことに気づいていない人が多いんですよね。

「今後はこんなたくさんの職種がなくなりますよ」という記事がありますよね。無くなる職種があるのは確かだけど、新しい仕事がどんどん生み出されるはずです。新しい仕事を生み出すには自分に「蓄え」が必要ですが、それは資格や技術ではありません。経験や人との繋がりがあればいい。だから今、守っているものを全て失くして東京から出たとしても、行動的に動けば、1年ぐらいで新しいスキルなんて身についてしまうものだと思うんです。

今は地方にこそ多くの可能性があると考えています。現在東京で働いている人も、自分の田舎が地方にあるのであれば、おもしろいことが起こせると思うんですよね。

*1:日本の地方公共団体のうち、地方自治法第252条の22第1項に定める政令による指定を受けた市

佐宗:今の話は非常に響くものがありました。というのは、僕は外資系のマーケター出身で、同僚の友人の多くは競争に勝ち続けるべく戦っています。僕は競争からいち早く降りて会社を作ってしまったのですが、最近では元同僚が競争に疲れて鬱になってしまうことも…。「東京以外でもお前みたいなスキルを持っている人は、人材としてむちゃくちゃニーズがあるのになあ」と話すと、「俺はゼロから仕事を作り上げたことがないから怖い」と言われます。

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