上意下達カルチャーにならないための“経営陣による意思表示”
堀江:日本の企業は大企業になるにつれて、上意下達・縦割りのカルチャーになる傾向があります。及川さんが勤めてきた外資系企業は、規模は日本でいう大企業ですが、カルチャー面での違いはあるのでしょうか。
及川:違いはありますね。外資系企業は、人材採用において“カルチャーフィット”を非常に重視しています。もちろん、日本でいう“大企業的な文化”を心地よいと感じる人を採用し続けていれば、外資系企業であってもそのようなカルチャーになります。そこで、外資系企業は「我々はそういう企業になりません」とあらかじめ宣言することで、採用基準を示しているのです。その意味では、企業におけるカルチャーは“経営陣の意思”とも言い換えられます。