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インダストリーX.0とは何か?

「成果型エコノミー」でのものづくり企業の選択肢──ディスラプターの脅威が増すデジタル変革の時代

第6回

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日本のものづくり企業が目指すべき、価値を最大化する“ブリリアント・イノベーター”とは?

 アンバンドルやリバンドルによるデジタル変革は、伝統的な日本のものづくり企業でも起こりうる。顧客は専門性の高いニッチなニーズを満たす産業用機器だけではなく、その機器の使用による「成果」の担保までを含めたサービスを求めるようになるからだ。企業側は、こうしたサービスをデザインし、顧客に応えるべく必要な能力を持ったパートナーを探さなければならない。なぜなら、複雑なハードウェアとソフトウェアによって支えられる「成果」は、いくら大手であろうとも、単独の企業が保有する技術だけで開発しうるものではないからだ。

 こうした顧客価値を最大化するための新しいパートナーとのネットワークがエコシステムを形成するメカニズムとなり、これを組み込むことができない企業は、「モノ」から「サービス」へと社会経済がシフトしていく過程で大きな危機に直面することになるだろう。逆に、顧客価値を最大化するためのエコシステムの中核となる企業(=ブリリアント・イノベーター)は、大きな存在感とリターンを得るだろう。

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花岡 直毅(ハナオカ ナオキ)

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