顧客体験を起点にDXを捉え、実現のための技術を考える
そもそも「DX」とは何か。起源は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のストルターマン教授が提唱し、「ITを通じて人々の生活をよりよくしていくもの」として定義したものだという。しかしながら、DXといえば、IoTやブロックチェーン、クラウドといった技術が先行しがちだ。
確かにデジタルインフラのレベルが向上しなければ、一気にDXを実現することは難しい。しかし、そのレベルが閾値を越えたからといってDXが自然発生的に経営にインパクトを与えることはない。必ずそこに「人々の生活にどのように密接に関係しているか」という顧客体験(CX)を起点とした考え方が必要となる。