中国企業の成功理由は「プラットフォームの開放」と「アフターデジタル化」
藤井:では、中国がこれほど発展した理由は何だとお考えですか。
李:アリババとテンセントという二つの企業を中心に大きく発展したのは事実ですが、それだけではこうなりません。アリババもテンセントも、プラットフォーマーとしてデジタルインフラをさまざまな企業に開放してエコシステムを生み出した。そしてそれを「孵化器」として、モビリティプラットフォームの「DiDi(滴滴出行)」や顔認証プラットフォームの「Face++(曠視科技)」といったさまざまなイノベーション企業が大きく成長したからこそ、中国の産業が広く発展してきたのです。