受動的にではなく、主体的にユーザーが関与することで生まれる価値とは
大山:一般の生活者にもたらすべき行動変容をサービスデザインでは考えていく必要があるというお話でしたが、どんな行動変容が必要だとお考えなのでしょうか。
長谷川:物自体が価値である「グッズ・ドミナント・ロジック(GDL)」から、使用や経験までを含めたサービスが価値である「サービス・ドミナント・ロジック(SDL)」へ経営がシフトしています。その中で、サービスデザインはツールとして便利だとして使われるようになりました。SDLは、たとえ物を売る企業でも「提供する物は全てサービスである」と考えて、ユーザーが使う状況まで含めてデザインし、ユーザーと一緒に価値を創造するという考え方です。