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事業ポートフォリオとしての新事業創造

「テクノロジー・ソーシング」による破壊的DXが、日本企業の新事業開発に有効な理由

第3回

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御社の事業戦略には“イノベーションの必勝戦術”があるか

 第1回で解説した事業戦略部門の要点は、個々の新事業ではなく新事業領域を事業ポートフォリオとして立ち上げる仕組みの整備だ。特に勝利するためのアクションに結びつくシンプルかつ具体的な戦術を、イノベーション投資方針として明示することが重要だ。御社の事業戦略にはイノベーションの必勝戦術があるだろうか。

 現時点で戦術がない場合は、今回ご紹介する海外先進技術を起点とした新事業創出手法「テクノロジー・ソーシング」を是非参考にしていただきたい。「テクノロジー・ソーシング」とは、特定の市場を変革する可能性を持つ世界最先端のスタートアップの有力技術を日本に持ち込み、新事業を立ち上げる手法である。海外市場で実証済みのビジネスモデルを日本に持ち込むことで、迅速かつ高い成功率で対象市場に新規参入できる。適切なシーンを選べば、まだまだタイムマシーン経営は有効なのだ。

 この手法は、商社が新事業領域への参入時によく利用する方法で、筆者自身も過去25年間実践してきた。メーカーやサービス業であれば、独自の強みを加味することで、より有効に活用できる。ITで市場変革を狙うシリコンバレーのスタートアップと組んで、破壊的デジタル・トランスフォーメーションを実現できる可能性もある。では、「テクノロジー・ソーシング」を題材に、欧州発の新事業創造手法を日本国内での事業立ち上げに適用する際の具体的なポイントを見ていこう。

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「テクノロジー・ソーシング」の優位性

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この記事の著者

渡邊 哲(ワタナベ サトル)

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