サービスデザインとシステム開発を組み合わせ、医療現場で求められる真のニーズを発見する
三大疾患の一つである脳卒中は、発症後に様々な後遺症を伴うことがあります。身体機能の回復や社会活動への復帰に向けて、患者さんは、急性期・回復期・維持期の各医療機関への転院を繰り返し、医師・セラピストなどの医療従事者とともにリハビリテーションに取り組みます。リハビリテーションの効果は中々実感しづらく、転院を繰り返す中で同じ説明や診察を繰り返すことも少なくありません。リハビリテーションの現場において、患者さん・医療従事者の双方に求められるプラットフォームを検討するため、サービスデザインを活用した事例です。
当初の検討段階では、技術起点の発想で、「IoTを活用して、様々な機器のデータを統一管理しよう」「A Iを活用して、リハビリテーションの最適化を支援しよう」などの話が進み、リハビリテーションの効果測定と経過の見える化が重視されていました。