連載・コラム アマゾン流、新規事業の“考え方”

アマゾン流、新規事業チームの作り方──成長し続ける組織が持つ「仕組み」と「評価」の連動とは?

第4回

 今までの連載では、第1回では、イノベーションの定義とそれを裏付ける共通理念と行動原則を、第2回では、プレスリリース形式の新事業計画を、前回は事業の「アウトプットKPI」と「インプットKPI」を解説しました。今回は、新規事業を行う際に一番重要なポイントである、人材・組織について、チームの作り方、人材への投資、仕組み化と評価との連動を解説します。

[公開日]

[著] 太田 理加

[タグ] 事業開発 企業戦略 コアバリュー 新規事業チーム カルチャーフィット

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新規事業への優秀な人材のアサイン、キャリア上のメリット

 事業をつくるのはテクノロジーやシステムではなく人材です。人材が育たないとビジネスは育ちません。人材が育ってしっかりした組織ができて初めて、ビジネスを大きくすることができます。人材が企業価値を決めると言われますがその通りです。既存の会社でも、新規で立ち上げたベンチャー企業でも、投資すべきなのはチームを構成するサービスを作り上げる人材なのです。

 アマゾンの新規ビジネスチームでは、とにかく優秀な人材・ポテンシャルがある人材をアサインしチームを作ります。大きなイノベーションをもたらすわけですから、本来、当然と言えます。

 また、新規ビジネスのプロジェクトに関わることは、「社内のさまざまなチームと横断的に関わって人脈ができる」「他部署のリーダーからもプロジェクトメンバーとして認められる存在になれる」「一段上の経営視点で考えることができるようになる」など、本人にとっても成長の大きな機会となり、さまざまなメリットがあります。「自分の後任に(後継者に)と考えているメンバーがいれば、ぜひ新規ビジネスのプロジェクトの参画経験をしてもらうと良いと思います。

 新規ビジネスのチーム編成のポイントは主に、以下、3つとなります。

  1. 「社内をよく知っている人」(特にビジョンやミッション・行動規範。そして社内の他のチームのことを知っている人)
  2. 「新規ビジネスが対象とする業界について詳しい人」(新たな業種・業界に入る場合は、その業種・業界に詳しい人)
  3. 「新規ビジネスの立ち上げ経験がある人」(オーナーシップが強い特性を持った人が望ましい)

 このような適正を有する人材をアサインすることが必須であり、この人材を核としたチーム編成によって圧倒的に事業のスピードが速くなります。

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