花王DX戦略推進センターが見据える、ビジネスの可能性とアイデア
花王の新しい製品カタログシステムに通底するのは、サイロ化したデータの一元管理化、極力人の判断を排除するワークフローの「D→D」化という思想。だが、そのシステムを無用の長物とせず、現場に受け入れてもらうためには、適切なコミュニケーション、使いやすいUIデザイン、刻一刻と変化する要望をその都度形にできるアジャイル開発が必要になる。そして、マルチステークホルダーでそれを実現するのは、強いリーダーシップであり、チームとしての一体感という非常にアナログな部分であるということだった。
「3年弱のプロジェクトの中で途中何回か山場があり、運用システムを本格的に考えたのが2020年。プロジェクトチームの中に前提となる関係性があったからこそ実現できたことだと思っています。また通常の会議を拡張し集中ミーティングを行いましたが、目標の1つである業務効率化に対してアイデア出しから関われたことも大きいです」(CTC・桝岡氏)