模倣困難性の源泉は、食と装置をつなぐ存在
汎用機で多種多様な食品に対応するためには、オプションを組みあわせるなどのカスタマイズや装置の調整が必要になります。その役割を担っているのが「技術サービス」部門です。技術サービスは自社の製品について熟知していることはもちろんのこと、食について深い知識を持っています。
設計部門が機械や装置設計のプロだとしたら、技術サービス部門は「食品と装置をつなぐ」プロです。技術サービスが扱う食品の種類が増えれば増えるほど、社内に食材やレシピに関するノウハウが蓄積していきます。その結果、顧客に対して「こういう商品なら機械で作ることができる」や、「こうした製品を作ってみてはどうか」という提案が可能になります。こうした食に関する深い知見は、他の装置メーカーには模倣ができません。