新規事業開発を牽引するために必要な“強さ”
畠山:日本企業が新規事業を苦手とするようになったのは、ここ30年の間です。それより前の時代は“新規事業”しかなく、紡績、鉄鋼、自動車と、1980年代末まではどんどん新規事業が生まれていました。その後の約30年、日本企業は新規事業の創出が苦手になってしまっています。このような時代に我々はどう事業を生み出していけばいいのかというのが、私の個人的な興味関心です。新規事業開発は、何かしらの“強さ”を持った人が担わなければ、突き抜けることができず、途中で潰されてしまいます。
ここまでお話を伺ってきて、松嶋さんもその“強さ”を持っているような気がしますが、どのようにしてその“強さ”を身につけたのでしょうか。