ネゴシエーターを育成し、法務をグローバル・スタンダードに引き上げる
日置:2018年に法務部門のトップになられて、どのような改革を進められていますか?
児玉:弊社の法務をグローバル・スタンダードに変えていくために、一年ごとに自分のターゲットを決めています。最初の2年間は、とにかく「トランザクション法務」を担うリーダーの底上げをしようと「将来のネゴシエーターを作る」をキーワードにやってきました。交渉というのは、法律の勉強をものすごくしなければできないことです。大学や司法修習所みたいなところでやるのは、ゼロイチ、つまりオールオアナッシングの勉強です。その結果、契約交渉では「この条項、うちに不利ですから削除してください」、相手は相手で「うちに有利だから入れてください」というのをものすごい時間をかけてやるわけです。