丸井グループは、顧客をはじめ、株主・投資家、取引先、地域・社会、社員に、将来世代を加えた6つのステークホルダーの「利益としあわせの調和」を企業価値と定義し、ステークホルダーとともにその拡大をめざす「共創サステナビリティ経営」を進めている。2050年に向けたビジョン「ビジネスを通じてあらゆる二項対立を乗り越える世界を創る」を掲げ、小売、フィンテックに未来投資(スタートアップ企業や新規事業への投資)を加えた、共創を基盤とした三位一体のビジネスモデルで、さらなる企業価値の拡大をめざしているという。また、中期経営計画では、利益とインパクトの両立をめざしており、今後の経営に収益性とサステナビリティの視点は欠かせないものとなると述べている。
DAIZは2020年に大豆を主原料とする植物肉事業を本格的に開始し、おもに大手食品メーカーや小売・流通企業との取引で事業を拡大して、植物肉のさらなる認知度の向上と市場の拡大を牽引。植物肉は、地球温暖化の原因である温室効果ガスの主要な排出源の一つとなっている畜産に頼らない、新たなお肉として注目されている。こうした「フードテック」における新たな体験の創出や、事業によって社会に貢献する取り組みは、丸井グループの未来投資の切り口の一つである「サステナビリティ」を追求するものと考え、出資にいたったと経緯を語る。
今後、両社は、DAIZの植物肉「ミラクルミート」のおいしさや、新しい食文化の体験が味わえる、タッチポイントの創出・ブランディング強化を図っていくとしている。
今後の取り組みについて
顧客と商品が出会い・体験できるショーケースとして当社グループのリアル店舗や接客スタッフ、エポスカードなどのリソースの活用によって、「ミラクルミート」の認知向上と、植物肉を食す文化の共創に取り組み、サステナブルな「食」の未来の実現に寄与すると述べている。
植物肉「ミラクルミート」のブランディング強化
- 各種企業コラボや体験型イベントなどの共創実績を活かしたコンサルティング
- 世代に対する訴求や商品開発
- 丸井グループのリソースを活用した植物肉「ミラクルミート」の販売促進
- 年間2億人が来店するマルイ店舗にて体験型店舗の設置
- 700万人を超えるエポスカード会員に向けたマーケティング
- 小売ノウハウの提供や接客支援
植物肉「ミラクルミート」について
地球温暖化が私たちにとって大きな課題となる中、世界で食用に飼育されている15億頭もの牛による二酸化炭素や腸内ガス(メタン)の排出が温室効果ガスの大きな要因となっており、私たちの食生活の見直しが求められている。また、世界的な人口増加と新興国の経済成長により、2030年にはタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が予想され、これまで以上に食肉価格の高騰が懸念されている。そこで、植物肉が代替タンパク質として注目されており、その市場は世界で9兆円を超えると見込まれているという。
温室効果ガスの排出を抑える効果が高く、代替タンパク質として注目される植物肉が、牛肉・豚肉・鶏肉と同じように食卓に並ぶ時代が到来。DAIZは、独自の技術によって、これまで植物肉普及のハードルとなっていた「味と食感に残る違和感」「大豆特有の青臭さや油臭さ」「肉に見劣りする機能性(栄養価)」といった課題を解決する植物肉「ミラクルミート」の開発に成功。
DAIZの植物肉「ミラクルミート」の特徴
- 特徴1.原料に丸大豆を使用
- 特徴2.旨味や栄養価を増大、肉様食感を再現する独自技術
- 特徴3.独自製法による価格競争力