ポイントは研究開発部門と事業部門の横断的検証
福田達夫氏(以下敬称略):住友電工グループは、ワイヤーハーネス(自動車用組電線)を中心とした自動車事業の売上が過半数を占め、そのほか情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素材という4つの事業分野が確立しています。
経営の根幹には、浮ついた利益を追わず社会性・公益性を重視するという「住友事業精神」があります。これに基づいた「技術を創造し、変革を生み出し、絶えざる成長に努める」という経営理念は、新規事業においても拠り所になっていて、現在は水処理事業や超電導製品開発など、祖業からの派生となる事業に取り組んでいます。