標準化やマニュアル化で起きた“仕事の意味”の喪失
宇田川:マニュアルを作りなどで標準化することは、一概に悪いことだとは言えないでしょう。ただ、やり方によっては、現場の方たちはそれまでの努力を否定されたと感じてしまいます。変えなければいけないのは確かですが、何のために変えるのかという「目的」が重要ですよね。
木村:はい。「誰がやっても同じ品質になるように」という名目でマニュアルを作ったのですが、美味しいパンを作るという共通の目標が疎かになってしまったところがあります。大切にすべき軸をしっかり作った上でないと、標準化をしても良いものはできないということが分かりました。