なぜ短期間でアジャイルが組織文化として浸透したのか
根岸:私見ですが、大企業がDXを推進する際にアジャイルな組織文化へ転換するためには、「出島」からその知見や経験を還流させるだけではなく、「ヒト(人材の採用や育成)・モノ(プロダクト)・カネ(予算)のアジャイル」が重要だと考えています。モノ(プロダクト開発)は当然として、カネ(予算)とヒト(人材の採用や育成/組織体制)が非常に重要だと考えています。なぜ東京海上日動では全社でのDX推進が短期間に進められたのか。その鍵となったポイントを聞かせてください。
村野:ビジネスとITの関係を、アプリオーナー制を導入した2001年ごろ、2009年のクラウド導入ごろ、2019年のアジャイル開発の本格化、この3つのフェーズごとに説明します。