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新たな概念「ゼブラ企業」

陶山祐司氏が紐解く、世界で広がる「ゼブラ企業」への期待──社会性と経済性を両立する企業の在り方とは?

第1回

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地域への貢献と女性の健康課題を解決する「陽と人(ひとびと)」

 陽と人(ひとびと)は2017年に創業し、福島県国見町という人口8,000人の町に本社をかまえる企業です。国見町の活性化、福島の復興を目的とし、創業者の小林さんが「国見町の農家さんたちの役に立ちたい」という一心で設立しました。

「明日 わたしは柿の木にのぼる」と、陽と人創業者の小林味愛さん
「明日 わたしは柿の木にのぼる」と、陽と人創業者の小林味愛氏

 同社は、地域の農家の皆さんと対話していく中で、国見町の振興のために地域でイベントを行う事業を受託するほか、特産品の一つである桃の「規格外品(既存市場での流通が困難な、小さかったり、大きかったり、少し傷がついたもの)」の流通事業を開始。そうして地域の農家からの信頼を蓄積していく中で、次に相談されたのが特産の柿の有効活用でした。

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陶山 祐司(スヤマ ユウジ)

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