能力を超えた課題に直面することで「適応」が始まる
ハイフェッツ:さきほど話したように、問題が発生したごく初期においては、直面している課題が私たちの現在の能力を超えていることが、しばしばあります。
そのような場合、適応課題の存在がすぐには分からないこともあります。技術的問題をすべて取り除いた後に、適応課題がそこに残ることで存在に気づくことがあります。多くの組織では、このようにして適応課題を発見します。知っている方法をすべて試して、部分的には対処できても、完全には対処できない問題がある時に、「これは適応課題に違いない。異なるモードで扱わなければいけない」と分かるのです。