「データがあれば、接客への評価基準も変わる」CRISPは飲食業界のDX先行事例となる
飲食業界における多くの企業では、接客スタッフの評価システムに大きな課題があると宮野氏は指摘する。
「接客スタッフは、お客様に良い体験を提供する大切な役割を担っています。しかし、多くの企業では、素晴らしい接客とひどい接客がほぼ横並びで評価されているのではないでしょうか。何が良い接客なのか、良い接客がどれほど利益増加に貢献しているかなどのデータがないから、同じ評価になってしまうのです」(宮野氏)
たとえば、Aさんという素晴らしい接客を行うアルバイトスタッフがいるとする。3ヵ月間で5,000人を接客し、そのうち6割がリピーターとなるほどの接客力を持つ従業員だ。一人の顧客に対する接客時間はほんの5~10秒程度だが、それだけで多くの顧客が毎週1回は店に訪れるようになる。