日本電気(以下、NEC)とアシックス商事は、ウォーキングシューズ「KNEESUP」を活用した健康管理・促進に関する実証実験を共同で実施した。
この実証実験は、NECの歩行センシングインソール「A-RROWG」を活用し実施している。「A-RROWG」は、小型の歩行分析センサを搭載した専用インソールを靴に入れるだけで自然に「歩容(≒歩行の質)」を計測し、専用アプリから歩行状態のチェックや歩行改善アドバイス、トレーニングメニューの確認が可能なサービス。今回は、「A-RROWG」を搭載した「KNEESUP」を着用し、歩容と運動パフォーマンスの変化について検証。期間は2022年4月1日から5月23日までで、8名(男性4名、女性4名、平均年齢65.6歳)を対象に、計測会を実施した後、自宅で普段通りの生活を送りながら、ユーザーがアプリ上で指定をした5つの時間帯のうち最大1日3回、自動計測された歩行パラメータをもとに解析を行っている。
主な検証結果は以下のとおり。
主な検証結果
- 「KNEESUP」の即時的な効果として、履いて歩くことによる「歩行速度」「歩幅」「つま先の向き」の数値改善が見られた
- 「KNEESUP」のような機能性シューズを履いて日常生活を送っていても、運動パフォーマンスは習慣的に履く前の状態に戻る傾向があることが示唆された
- 実証実験後に官能評価を実施したところ、計測された歩行パラメータとは対照的に歩行能力は向上したと自覚する人が多い傾向があった