バブル崩壊後の日本企業が必要とした「V字回復の経営」
ところが、90年代に入ってバブルが崩壊します。そうすると多角化が必ずしも成功しなくなり、「選択と集中」が必要とされるようになります。その頃にリエンジニアリング論が流行ったんです。
V字回復の経営論というのは、このような時代の変革論なんですよ。今までのやり方や文脈を無視して、有無を言わさず変えなければならないほど危機的状況にあった。そのために問題をできるだけ単純化し、解決の方向を定め、そこに向かって組織をドライブさせていく。そういう勝負が必要になった時代の変革論なんです。