小さな成果を積み重ねて信頼を得ながら、諦めずやり抜く
中垣:もともと、安井さんは社外のパートナーと事業部をつないでオープンイノベーションを促す「ポリネーター(媒介者)」のような役割を長年担っていたと思うのですが、ご自身でも新規事業を手がけるようになって、マインドや仕事への向き合い方に変化はありましたか。
安井:あります。以前よりも社外のパートナーを探索しやすくなりました。やはり、自ら新規事業を手がけると、必要な技術のイメージが明確に思い描けているので、さまざまな手法でパートナーを探索するようになります。そのうちにノウハウも蓄積して、探索の精度も向上していきました。こうした変化は、事業部の技術課題に対応し、オープンイノベーションを促すうえでも大変有益だったと感じています。