Zoomとあらゆるツール・データを統合し、未来の働き方を“今”体験する
最後のテーマは、Zoomと他のサービスとの連携についてだ。Chief Ecosystem Officerのブランデン・イッテルソン氏は、「私たちはお客様に選択肢を提供することにコミットしている」と語った。企業が従業員用に導入しているアプリケーションの数は、ある推計では平均211個に及ぶという。同氏は「Zoomでは、ZoomのAPIとSDKに簡単にアクセスし、それらをシームレスなワークフローとして展開できる」と述べる。
具体的には、Zoomのインターフェース上に選択したアプリを表示する方法と、選択したアプリにZoomを埋め込む方法の2つがある。イッテルソン氏は前者の例として、オンラインデザインツールのFigmaをZoom内で使うデモを見せた。そして後者の例としては、SalesforceなどのアプリケーションにZoomを組み込むなどといったことが可能である。モバイルワーカーやフィールドワーカーがいつでもどこでもZoomを使えるように、ウェアラブルデバイスに組み込むことも可能だという。
「Zoomを中心としてツールもデータも連携し、ハードウェアとも組み合わせることによって、ハイブリッドワークは今よりもっと良いものになる」と熱弁するイッテルソン氏。そして最後にはハシーム氏が再びステージへと戻り、「未来を予測するのに水晶玉は必要ない、必要なのはZoomを使うことだ。Zoomを使うことで、将来の仕事の在り方を今、体験することができる。Zoomが皆さんの働き方に素晴らしい変化を引き起こせるということをぜひ知ってほしい」と呼びかけ、基調講演の幕を閉じた。