日本郵船におけるGXの取り組み
柿崎:最後にGX(Green Transformation)についてお聞かせください。
鈴木:現在、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするという目標に向かって研究開発をしています。これは、船の動かし方を変えたり、帆の付け方を変えたりといった程度では絶対に実現できないもので、燃料を変えるといった根本的な変革が必要です。船を走らせるためには1日に50~100トンの重油が必要なのですが、それをまかなうことができる代替燃料があるのか、そしてその供給は可能なのかが大きな課題です。