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クラレ濵田氏がシリコンバレーで学んだ、オープンイノベーションにおける“投手と捕手の二刀流”とは?

【前編】株式会社クラレ イノベーションネットワーキングセンター ジェムストン推進グループ グループ長 濵田健一氏

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伝統企業でのポリネーターに適任なのは、若手かシニアか

中垣:イノベーション組織の設立などからも、クラレでイノベーションの活動が着実に実を結びつつあるのを感じます。というのも、私が初めて濵田さんとお会いした12年前には、クラレに限らず、日本の化学メーカーがスタートアップと関わるケースは稀でした。濵田さんがシリコンバレーに駐在しはじめたころにも、一緒に駐在していたのはITや半導体などの企業が中心でしたよね。そこから現在の体制にたどり着くまでには、数々のご苦労があったのではないかと推察します。

濵田:たしかに、駐在をはじめた当初は、現地のVCやスタートアップのコミュニティでも奇異の目で見られていましたね。当時、私は40代後半だったのですが、シリコンバレーのオフィスにはロックンローラーのような起業家や投資家が居並んでいるわけです。そのなかに「The ジャパニーズ・サラリーマン」の私がポツンと座っているわけですから違和感がありますよね(笑)。それで、名刺を渡すと「老舗の化学メーカーが何をしに来たんだ」と驚かれると。そうした状態から少しずつ現地での信頼や存在感を築いていった感じです。

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島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

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