2026年9月2日、DeNAは新規事業創出を担う子会社「BAKERU」を2026年8月17日付で設立したと発表した。BAKERUは小さな仮説の迅速な検証を強みとし、DeNAの資本・人材・技術・経験を活用して大規模事業へと成長させることを目指す「スタートアップスタジオ」型組織である。DeNAが2026年8月に掲げた「Delight創造エコシステム」の実現における新規事業創出を担う専門子会社となる。

設立の背景には、DeNAが「永久ベンチャー」として挑戦を支援し続けるなかで、既存事業に続く「次の柱」を構造的に生み出す必要性があった。BAKERUは、志ある挑戦者が何度でも事業に挑戦できる環境を提供し、成否を早期に見極めて次に進む開発ベロシティ最大化の意思決定体制を独立した組織の形で実現する。
BAKERUはDeNAイノベーション事業本部の新規事業創出部署を母体とし、既に10件の新規事業案件の知見と実績を継承。市場や顧客のリサーチ、データ分析、マーケティングといったDeNAグループの資産を活用し、特定領域にこだわらず多様な分野の新事業立ち上げを目指す。そのプロセスは「見つける」「高速検証する」「育てる」の3段階で構成されている。まず顧客インタビューや技術動向調査などで課題を捉え、最小限のプロダクトを用いて仮説を検証。その手応えをもとに本格的な成長・拡大へと移るサイクルを重視する。
BAKERUの特徴は、失敗も挑戦の資産として循環させる方針であり、一度の失敗で終わる事なく複数回の新規挑戦を許容する点にある。また、社内外から事業責任者や起業家人材の募集も開始し、創造性と挑戦意欲のある人材の集積と市場へのアクセラレーションを図る。
取締役には代表取締役の張本龍司(DeNAイノベーション事業本部副本部長)のほか、モバイル広告企業の経営・売却等で連続起業家として実績を持つ小林清剛、ライブコミュニティやAIイノベーション事業本部の責任者を経験した住吉政一郎が就任する。
会社所在地は東京都渋谷区。資本金は2,500万円、DeNAが100%出資。事業内容はAIを活用した事業企画・開発・運営などを掲げる。
今後、BAKERUは自身のスタートアップスタジオ機能を活かし、成長性と再現性を兼ね備えた新規事業の創出・育成を加速する。DeNAグループの有する研究・分析リソースを投入しながら、国内外・業種を問わず挑戦者主導による大規模事業の芽を探し続ける構えだ。
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