なぜ「2024年はM&Aが増加する」のか
前ページで紹介したようなマクロ環境を踏まえ、2024年のスタートアップM&Aはどうなるか、及川氏は2つの予想を紹介する。
1つは「株式対価型スキームのM&A」だ。これは、2021年の会社法改正で解禁された株式交付のことで、買い手が売り手の株式を取得する対価として、現金の代わりに買い手自身の株式を交付する手法のこと。株式交換と異なり、売り手であるスタートアップを完全子会社化しない場合にも活用できる。スタートアップ買収では2022年8月のfreeeによるMikatusの買収[6]で使われた手法だ。