米国発祥のFP&Aを日本企業で取り入れる方法
ここで畠山氏は、FP&Aの定義や果たす役割について、鷲巣氏に改めて説明を求めた。鷲巣氏は、「元々米国で誕生し、現在では欧米企業で一般的となっている職種だ」と前置きをした上で、「ファイナンスの見地から意思決定をサポートする、事業部門のビジネスパートナー」と定義づけた。
たとえば、株式会社資生堂のジョブディスクリプションでは、FP&Aに期待される役割と責任として、「ブランドの収益管理」「事業部シニアメンバーのビジネスパートナー」「ファイナンス部門の変革リーダー」「チームの育成・強化」が挙げられている。このことから、「従来の経理財務と一線を画し、より事業推進に重きを置いた職種であることは明らかだ」と、鷲巣氏は結論づける。