ジョブ型ではなく「G型かL型か」で経営人材を捉える
──経営者には「事業家」と「投資家」の両面が必要という点はわかりました。しかし、そうした人材はどうすれば育成できるのでしょうか。
佐藤:私は早いうちにキャリアトラックを分けるべきではないかと思います。日立さんが展開している、若手優秀社員向けのエリートプログラム「Future50[1]」がわかりやすい例です。若手のうちから人材を選抜して、さまざまな部門をローテーションさせたり、外部への派遣を経験させたりすることでしか、次世代の経営人材は育成できません。