Hacobuと物流ニュースサイト「LOGISTICS TODAY」は、全国の荷主企業・物流事業者232社・268名を対象に「物流×AIに関する共同調査」を実施し、調査結果をまとめたリポートを発行した。
主な調査結果は次のとおり。
AIを業務で活用している企業は約3割だが9割以上の企業が導入に前向き
AIを「積極的に活用」「一部で活用」していると回答した企業は36.6%で、過半数がAIを活用・導入していないことが明らかになった。

今後のAI活用意欲は「積極的に活用したい(52.6%)」「機会があれば活用したい(43.3%)」で、全体の95%以上が前向きな姿勢を示した。

導入の壁は「AIを使いこなせる人材がいない」「効果が分かりにくい」
AI導入のハードルでは「AIを使いこなせる人材が社内にいない(50.4%)」がトップ。続いて「効果が分かりにくい(47.4%)」「ツール選定が難しい(38.1%)」などが挙げられた。

AIを活用したい業務「配車の自動化・標準化」が最多
AIの活用に関心がある、またはすでに活用している業務について質問したところ、「配車の自動化・標準化(37.3%)」が最多。次いで「データ分析に基づく経営判断の支援(36.6%)」「在庫管理や需要予測(35.8%)」となり、計画策定や経営分析分野への関心の高さが伺える。物流業務における計画・分析・事務処理をAIで高度化したいニーズが強いことが明らかになった。

AI関連のツールやサービス選定で重視するのは「物流業務への理解」
AI関連のツールやサービスを選ぶ際に最も重視する点について質問したところ、「物流業務への理解度や実績(31.7%)」が最多。AI活用では、物流業務や現場への理解・実績が最重要視されている。

データ活用の現状は「集めているが活用できていない」「活用しているが不十分」
日々の業務データの活用度では、「ある程度活用しているがもっと活かせるはずだ(40.7%)」、「データは集めているがほとんど活用できていない(38.8%)」が上位で、データ収集と利活用の間に大きなギャップが存在していることが明らかになった。

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