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新規事業失敗の構造課題を分析した事例集をVANESが無料公開 

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 2025年12月1日、プロフェッショナル人材マッチングサービス「NewAce」を運営するVANESは、新規事業推進担当者向けに『なぜあの事業は頓挫したのか? 新規事業・失敗のリアル事例集』を無料公開した。

 このホワイトペーパーは、大手50社の新規事業案件における撤退理由を体系的に分析し、失敗に陥った共通の構造課題を明らかにしている。近年、多くの企業が新規事業開発に取り組む一方で、その約9割が「PoC(概念実証)」の段階を乗り越えられず撤退している現状がある。本資料では、アイデアや担当者のスキルの問題ではなく、「業務特有の構造的な落とし穴」によりプロジェクトが停滞する事実に着目し、失敗要因を解説している。

 調査によれば、新規事業の担当者は企画立案や資料作成など机上の作業に過度に時間を費やす傾向が強く、決裁者や協力者との対話や根回し、熱意の伝播など、事業推進に不可欠なコミュニケーションが後回しになりやすいとされる。これがプロジェクト停滞の重要要因となっている。

 事例集には、現場で実際に起きた生々しい失敗例が多数収録されている。
主な収録内容は以下の通りである。
- 技術重視で企画を進めた結果、最終段階で想定外の要件により事業化を断念した例
- 役員からの抽象的指示や規模拡大要請への対応に追われ、前進できない「大企業病」に陥った例
- 顧客ニーズを妄信し、撤退判断が遅れた事例
- 役員のフィードバックを現場に的確に伝えきれず思考停止に陥ったケース
- 外部コンサルの提案に盲従した結果、成果を得られぬまま予算のみ消化した試み
- 企画で検討すべき事項とすぐ着手すべき事項の優先順位付けを誤った例

 いずれも、担当者の熱意やスキル不足ではなく、「誰が何を担うか」というプロジェクト設計上のボタンの掛け違いが根本的な失敗の要因であった。本資料は成功ノウハウではなく、「どこでどのような落とし穴に陥ったのか」という失敗パターンの記録に重点を置いている。

 資料のダウンロードは「https://re-new-vanes.com/contact/」から申し込み可能で、問い合わせ欄に「資料ダウンロード希望」と記載することでPDFが送付される。

 VANES代表の長尾浩平氏は「スキルも熱意もある担当者が実務に追われ疲弊し、構造設計の問題で本来の熱量が活かされないケースが多い。失敗記録が落とし穴回避や新規事業成功の一助となれば」とコメントしている。

 経営企画・事業開発・DX推進部門で新規事業に関わる担当者やPM、実行支援人材を探す企業にとって、現場起点の事例集として活用価値が高い資料となっている。

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