Kaizen Platformは2025年12月3日、経営層および実務担当者向けに「AIドリブン経営白書2026」を無償公開したと発表した。AIを経営戦略の中核に据え、組織・業務・顧客体験への実装へ導く論点と実践的な手順を162ページにわたり体系化した実践書で、企業変革を担う経営企画部門・新規事業担当者に向けて公開されている。

本白書は、2025年11月27日に発表したAI時代のコンサルティングファーム「Kaizen AIX Consulting」設立予定を背景とし、あらゆる業態でAIを経営に統合(AIX)する知見とノウハウを、来年度の事業計画策定に活用できるガイドブックとして提供する。
日本企業は人口減少による生産年齢人口の急減が進み、従来の労働集約的なプロセスの限界やデジタル人材の確保困難など深刻な経営課題を抱えている。白書では、単なるAI効率化ツールの活用ではなく、業務プロセスそのものをAI前提で再設計し直す必要性を強調している。
さらに、AIが解答を直接提供する「ゼロクリック時代」に突入した結果、従来の検索広告やSEO中心の顧客獲得モデルも大きく変化しつつある。白書では、集客偏重から脱却し、より優れた顧客体験を起点とした直接的な関係性を築くビジネスモデル転換の重要性も指摘している。
「AIドリブン経営白書2026」では、1,400社以上へのDX支援で培った知見と最新AIトレンドの分析結果をもとに、経営層から現場担当レベルまで、業務別・階層別に具体的な論点と実装のロードマップを整備。AIを使いこなす個人のスキルセットから組織全体のビジネスモデル変革まで、幅広い企業の現場で即活用可能な内容となっている。
また、Kaizen Platformは新会社「Kaizen AIX Consulting」の創業メンバー、特にAIを活用した新しいワークフロー設計や業務改革を担うアーキテクト人材を募集している。経営企画や新規事業経験者でAI活用に強い関心を持つ人材を中心に採用を進めている。
須藤憲司代表取締役は「生成AIの登場で、技術の使い方こそがイノベーションの中核になった」と述べ、経営や組織、顧客体験にAIを統合する知見を集約した白書が、日本企業の変革を後押しすることへの期待を示している。
白書の詳細およびダウンロードは、特設サイト(https://kaizenplatform.com/aipaper2026)より可能である。
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