2026年8月4日、レゾナック・ホールディングスは統合報告書「RESONAC REPORT 2026」を自社ウェブサイトで公開した。同報告書では、昭和電工と日立化成の統合による「第二の創業」からの4年間(フェーズ1)を振り返りつつ、成長ステージとなる「長期ビジョン フェーズ2」の始動と、中長期的な価値創造ストーリーを示している。

フェーズ1においては、事業ポートフォリオ改革や人的資本経営の推進、企業文化の醸成を進め、非中核事業の譲渡や半導体・電子材料領域への経営資源の集中を完了させた。2026年からの「フェーズ2」では、「成長を描く・広げる・支える」の3つのSay&Doを軸に、半導体・電子材料領域を起爆剤とした事業成長と全社EBITDAマージン20%超を目指し、世界のトップクラスの機能性化学メーカーとしてのポジション確立を目指す方針だ。
同報告書では、「戦略×個の力×企業文化」の掛け合わせによる同社独自の価値創造“仮説”を提示。顧客やパートナーとのオープンな「共創」を加速させる枠組みとして、共創型評価プラットフォームコンソーシアム「JOINT3」や、米国シリコンバレーでの拠点「US-JOINT」の本格稼働といった具体的な取り組みを解説している。半導体前工程・後工程に跨る広範な材料ポートフォリオと世界トップクラスの評価・解析プラットフォームを活用し、顧客ロードマップを先取りしたソリューション提案を行うプロセスの強みを示した。
人材・組織戦略においては、「共創文化の体現と従業員のハピネスの向上」を掲げている。エンゲージメント調査の活用やスキルベースの人事制度、アジャイルなプロジェクト型組織の導入を進めるほか、AIやデジタル技術の積極活用によって定型業務を効率化し、人間ならではの創造性や対話、共創の推進に注力する姿勢を明らかにした。
サステナビリティ戦略では、財務と非財務を統合した取り組みを強化。使用済みプラスチックや繊維のガス化ケミカルリサイクル技術による都市型資源循環事業モデル「CirculaC」や、低炭素なSiCエピウェハー、車載軽量化に寄与するアルミリサイクル技術など、社会・環境課題の解決と経済価値の双方に貢献する製品・サービス群「Resonac Pride 製品・サービス」の可視化と拡大を推進している。
「RESONAC REPORT 2026」の主な内容としては、CEO高橋秀仁氏によるフェーズ2への決意表明、日本共創プラットフォーム(JPiX)冨山和彦氏との対談、経営陣「チーム高橋」による歴史上の人物になぞらえたAI役員分身を活用した意思表明、CFO染宮秀樹氏による財務・資本戦略のQ&A、および幸福学の第一人者である前野隆司教授とCHRO今井のり氏によるハピネスと人的資本経営をテーマとした対談などを挙げている。
レゾナックは本報告書をステークホルダーとの対話基盤と位置づけ、中長期的な企業価値向上と、パーパスである「化学の力で社会を変える」の実現に向けた挑戦を継続する姿勢を示している。
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