NECが実践する「AI自律型組織」との経営──「人的資本」と「AI資本」の最適化による競争優位とは
登壇者:日本電気株式会社 執行役 Corporate EVP 兼 CAXO 小玉浩氏
5つの要素で構成される「AIキャピタル」と自社を実験場にする「クライアント・ゼロ」
企業OSを再構築するうえで、NECが重要な経営資産として位置づけているのが「AIキャピタル(AI資本)」である。AIキャピタルとは、組織に深く組み込まれた経営資産そのものであり、あらゆる経営判断や実行、その結果生じたナレッジを吸い上げて自律的に進化し、複利的に価値を生み出す源泉となる。
一般的に語られるAIキャピタルの概念をNECのモデルに当てはめると、主に5つの構成要素に分解される。セキュリティやガバナンス、倫理観を担保する評価・監査・制度、自律的にタスクを分散処理するAIワークフロー・エージェント、全社データを一元化しNECのドメイン知識をAIが解釈可能な知識体系へと構造化したデータ・ナレッジ(One Data/IQ・オントロジー)、用途に応じて最適化されたモデル・アルゴリズム、そしてこれらを支えるGPU・推論・コンピュートプラットフォームである。
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