お金のためだけに働くのではない―クリエイティブリーダーシップと社会的インパクト投資
35歳以下のミレニアム世代は、お金のためだけに働くのではなく、いかに世界に影響を与えられるかという仕事の「意義」こだわる。最近の日経新聞の記事によると、利益成長のみを追うベンチャー投資でもなく、見返りを求めない寄付とも違う「社会的インパクト投資」が世界に広がっているという。20〜30代の投資家も資金の使い道に社会的な意義を求めるようになり、世界におけるインパクト投資の規模は約6兆8千億円だそうだ。
その意味で、1991年に設立されたデンマークのKAOSPILOTも先見性のある必然的な教育だと感じている。KAOSPILOTが目標に掲げるのは“ポジティブな社会変革”で、ミッションは“世界にとって最高の学校であること”だ。設立当時の背景には、失業者対策のための学校という側面もあり、今でも卒業生の4割近くが起業し、その多くが社会的に意義のあるプロジェクトに取り組む。